開館時間>午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日>毎週月曜日
観覧料>一般 800円/高大生600円/小・中学生 300円(20名以上の団体は2割引)
※身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と付添の方お1人まで無料(証明をご提示下さい)
- 主催
高梁市成羽美術館 - 後援
岡山県、高梁市教育委員会、公益社団法人岡山県文化連盟、公益財団法人 岡山県郷土文化財団、山陽新聞社、RSK山陽放送、(株)吉備ケーブルテレビ、日本写真家協会、日本写真協会 - 特別協力
公益財団法人 土門拳記念館 - 企画協力
(株)クレヴィス - 協賛
(株)ニコン、(株)ニコンイメージングジャパン
―ぼくは人生の過半をカメラを背負って古寺を巡ってきた
ドキュメント、人物、古美術、建築、風景、そのいずれにも忘れがたい作品を残し、日本の写真史に巨歩を記した土門拳。そのなかでもライフワークとなった「古寺巡礼」は、1939年の暮れに室生寺を訪ねたことから始まりました。奈良県の山間にひっそりと建つこの美しい寺は、平安時代初期の木彫仏(弘仁仏)の宝庫であり、土門はそのたたずまいにひと目で魅了されます。以後、北は平泉から南は九州まで、仏像撮影の行脚を続けることとなりました。鋭い眼差しで被写体を凝視し、自らが惹かれたものだけを撮り続けた、その独自の視点は、仏像の手や足、口元など細部をクローズアップした写真で象徴的に表されています。二度の脳出血により車椅子での撮影を余儀なくされても、強い信念で写真を撮り続けた不屈の写真家・土門拳。日本を愛し、日本人を愛した土門拳が撮影した永遠の名作「古寺巡礼」から、大型作品を含む約170点で、その魅力に迫ります。
土門 拳
1909年、山形県酒田市に生まれる。東京の宮内幸太郎写真場で修業後、日本工房に入社。
1939年頃、美術史家・水澤澄夫の案内ではじめて奈良・室生寺を訪れ、平安初期の木彫仏に興味をもつ。
戦後はフリーになり、1950年代にはリアリズム理論を展開。
1959年、脳出血で倒れ、35ミリカメラの操作が困難になると、大型カメラによるライフワーク「古寺巡礼」の撮影を開始。この成果は13年間で全五集を刊行した『古寺巡礼』に結実する。
1968年再び脳出血によって倒れるが、撮影に復帰。1979年、脳血栓で倒れ、11年の昏睡状態を経て、1990年、80歳にて永眠。
関連イベント ※要観覧券
- 開会式
【日時】4月16日(土)午前10時30分~(30分程度)
【場所】多目的展示室
- 記念講演会「土門の撮影助手・藤森武が語る『土門拳と古寺巡礼』」
【日時】5月14日(土)午後2時~午後3時30分
【講師】写真家/公益財団法人 土門拳記念館理事・学芸員 藤森武氏
【場所】レクチャールーム
【定員】先着50名
- 専門家に学ぶレクチャー「岡山県下の古寺と仏像」
【日時】6月4日(土)午後2時~午後3時30分
【講師】岡山県立美術館 学芸課長 中田利枝子氏
【場所】レクチャールーム
【定員】先着50名
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